2021.1.23 まだ厳寒なのに先日から冷たい雨が降る。冷たいと言っても雨は雨、昨日今日と雪が減って重い雪に変身した。今日は堆肥置き場の除雪でカッパを着ての作業、時はまだ1 月、春は遣いから、まだネコヤナギの蕾は見えないはずと小川を覗いたら、小さな白い蕾が伸び始 めていた。自然は春を忘れてはいないなと少しばかり心が暖かくなった。
最近は天気予報も正確になって、ほぼ1 0 0%近く当たる。私の子供の頃はラジオの天気予報よ り下駄を放り上げて、その表か裏かで判断をしたほうが正確なんて失礼なことを口にしたものだが、最近は降り初めの時間から雨量まで、ほぼ正確に予測する。もっとも日本の地形は複雑で局所的な予測の誤りは防ぎようがないが、昔を知る人間の一人として100%の信頼を置いている。
その天気予報によれば月末にもう一度、寒波が襲来すると云う。積雪で遅れた仕事が山積している身としては悪天候はなるべくこないで、私の健康維持に協力して欲しいと厚かましい願いをしている。
そこに膨らみ始めたねこやなぎの芽、こりゃぁエエことがあるかなと思ったり、衰える体を考えて春にはたどりつけないなと悲観してみたり、人間は弱い生き物である。
しかし、自然は人間の思惑には関係なく粛々と時を進める、残った時間が判明しない私はプラスに考えたりマイナスに悲観したり。
独り寝の私は最期は一人でだ旅立つ、その覚悟は出来ているが、本来は気の弱い私はちょっぴり寂しいだろうなと、考えたりして。
でも精一杯生きたっもりだ。自然がご褒美に春風の時までの時間をくれないかなどと、儚い願いを持ってはいるがね。
小板の春は素晴らしい。あの爽やかな春風をもう一度味わうことが出来たら、望むだけなら誰にも遠慮はいらないはず。
ねこやなぎの芽が大きくなり始めた。老人の堂々巡りの考えをよそに、自然の時は休むこを知らな い。
2021.1.23 見浦哲弥
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