見浦牛肉がふるさと納税に参入して何年になるか?。ミートセンターの律子(私の3女)君の奮闘で徐々に数量が増加してきたのだが、昨年末からは数量が急激に伸び始めた。時には現場が悲鳴を上げるほど多忙にと、想像してなかった急激な伸び、見浦牧場の歩み方にはかつてなかった現象が起きている。
ところが見浦牧場は小さな経営、さらに現在は経営の世代交代期とあって少々混乱している最中、商業と違って急激な伸びには対応しにくい。おまけに牧場と直販店とキャンプ場の3部門、小さな小さな経営の集合体だから、急成長には耐えられない。おかげで悲鳴を上げる部門と、辛うじてこなしている部門と、急激なユーザーの増加への対処に追われている部門と、リタイヤした老人の目から見ると大変だなとしか云う言葉がない。
しかし、考えてみると飼料効率と枝肉重量の増大を目標に改良と飼育期間の増大を追い続けた和牛飼育、本来の食味の良さより見栄えを追求するシステムに疑問を持ち続けた見浦牧場、このままで結論が出るとは思わないが、少数でもいいから見浦方式にファンが出来て欲しいと、好評なら好評の過大の評価を恐れている。
どう考えても、見浦牧場には体力を越した急激な伸びに耐える力はない、 力に応じたお客さんの数をと願っては居るのだが、老人が介入するには厳しすぎる世界である。
世の中は巨大化システムが正しいと様々な理論がまかり通っている、その一方で小規模企業は切り捨てられると、恐怖の中でひしめいている。でも私は信じている、小さな企業も生き残る道はある。野生動物は生き残るために全力で生存競争を戦っている、その姿に学ぶものが山積している、見つめれば競争の勝者の教えが秘められていると私は考える。
思いもかけずに好評の見浦牛肉のふるさと納税、つまずかないことをひたすらに願っている。
2020.12.29 見浦哲弥
0 件のコメント:
コメントを投稿