2020年9月3日

移動図書館

我が安芸太田町にも移動図書館なるものがある。小さいながら町立の図書館である。町村合併で各町村にあった図書館が合併して、本館と分館とがあって県立の図書館とも連携がある。希望すれば取り寄せてくれて各種の本が読める。青年の頃、広島市の浅野の図書館に通って都会は素晴らしいと感嘆したのだが、あの頃と比べると隔世の感がある。広域合併で僻地の住民にも読書のサービスをと始まった移動図書館、いつの頃からか始まったか日時は定かでないが、小板のような集落にも月1度訪れてくれる。ところが田舎には読書の習慣を持つ住民が少ない、我が家の場合は都会育ちの亮子くんは小説好きの大の本読み、私は技術書や翻訳物の小説が、息子の和弥は情報はネットでとそれぞれ様々、 家内の晴さんは本は読むけれどの程度、それでも我が家は常時、各種の本に埋もれている。

ところで田舎はとんでもないところで苦情をつける。小板では移動図書館が止まるところは2箇所と決められていて、大規模林道と旧191国道の交差点と国道沿いの堀田商店の前の2箇所。ところが交差点の停留所には見浦家のメンバーしか現れない。従って何時の間にか停点が見浦牧場の入り口に近寄ってしまった。そこでブーイング、決められたところで止まらずに特定の家の便宜を図るとは何事かと。

そこで元来の停点に戻ったのだが、苦情の主は現れないで利用するのは見浦家だけ。運転手君、呆れて正式に停点を見浦家の入り口に変更して、毎月来てくれる。勿論、見浦家は大喜び。残念なのはクレームをつける元気があるのなら、 図書館を利用して見聞を広げてほしいと思うのだが。

小板は人の揚げ足を取ることにエネルギーを費やして、時代に乗り遅れたと私は思っている。そろそろ目を覚まして時代を見つめてほしいと、それだけを願っている。

2020.3.10 見浦哲弥


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