ようやく89歳になった。ところが老化が進行し排尿に問題が起きた。男性は前立腺の問題からは逃れられない。帯状疱疹で1週間ほど入院していた時、病室の隣のベットの老人に対する医師の説明も老齢になれば前立腺の問題は避けては通れないと説明していた。手術は危険が多すぎるし、後は常時パイプを入れておくしかないと。開業医と違って納得できる説明だが本人には厳しいだろうなと聞いていた。人のことではない、私もその年令、現実を逃げないで正確に認識しなければ、たとえそれが人生の終わりを宣告されることと同じでもと、心に刻んだんだ。
ところが排尿の問題は私にも現実になりつつある。頻尿の傾向があり、小便切れが悪くなった。下着を汚すことが多くなったんだ。家族に迷惑をかけていると思っているが、老化の進行に伴うものだから如何ともし難い。こんな心配がいらなかった過ぎし日が懐かしい。
とは言え、人手が足りない我が牧場、1時間でも2時間でも働いて家族の負担を減らすのが現在の目標、退院して3日たち、明日からは体ならしを始めようと思っていたが、現実は厳しい。持久力がなくなっている。
実際に仕事に復帰しても持久力がない。1時間働くと2-3時間も動けない。たまたま半日働いて次の日は二日休んで、これが現況である。後は春が来て暖かくなったら少しは元気が出るのではと空頼み、私の人生は最後まで厳しい、選んだ道ではあるが。
でも男性の常といえ前立腺の問題は他人事ではない。
オシメをする赤ちゃん返りだけは御免被りたいものである。
2020.2.21 見浦 哲弥
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