2019年9月7日

転倒

御年88才が4ヶ月過ぎた。まだ頭脳は何とか働いているらしいが、転倒を意識に置かなければいけないようだ。最初はショベルからの降車の際にステップを踏み外して転倒、起立しようとしても足に力が入らない。初めての経験でどうすれば起きられるかの試行錯誤、泥の中を這い回ってようやくショベルのステップに掴まることができ、体を持ち上げて起き上がったが、私は残念ながら左手がある角度以上では力が入らない。そこで、姿勢でも一苦労、感覚的には1時間近くもかかった気がしたが、実際は30分位か、なるべく泥だらけにならないようにと努めたが、それでは起き上がれないと気づくまでに時間が要ったね。

あれから半年にもなるか、左足の衰弱が原因だと気づいて注意はするようになって転倒は遠のいたと思ったら、つまずくことが多くなった。勿輪、注意は怠っていないが、老化による様々な現象にすべて対処するのには頭脳の衰えもある現在、完全の対応ができないことはよく理解しているが、優先順位を守って生き抜くのは大変な努力が必要とするのである。

最近は老人による自動車事故が多発して人身事故が多い。犠牲になる人も増えてニュースになる。他人事ではないが、理解ができないことも多い。確かに老化による能力の低下は自分でも感じている。それで運転をする時は注意点を繰り返し繰り返し思い返すことにしている。昨日も牛舎の敷料を取りに新庄の工場まで2トンダンプを運転して和弥のダンプと2台で行った。制限速度の50キロの遵守は当然だが、後続車への譲りもうまく出来たと思う。だが若干疲れた。最も2トンの積載で10%の勾配の大谷登坂は2速、これは辛い、25万キロ走行の我が愛車をなだめすかして何とか登った。私はまだ大丈夫か。勿論、交差点の信号など確実に見えるところで止まる、あたり前のことだが。

ただ乗車の時に注意が必要になった。運転台が高くなったとね。これは乗車姿勢を変えることで対応している。あと何年か何日か予見は出来ないが、最後の日まで全力で生き抜いてやる。これは私の命の実験である。

2019.6.22 見浦哲弥

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