見浦の私設スクラップ置き場が満杯になったので、かねて付き合いのある業者”信栄巧社”引き取り方を依頼したのです。
来場したのはスクラップ専用の10t車と信栄巧社の軽トラでの手伝いの人の2人、いつもの社長は他に仕事が入ったとかで姿が見えなかった。
スクラップは思いもかけず2台以上もあった。買い取った隣家の倒壊した車庫の整理で出た鉄屑が多量にあったためだが今日はその話しではない。
それは、信栄巧社の置き場までトラックが往復する時間の間に起きた小さな出来事。
湯来まで往復すると2時間ばかりかかる。手伝いのオジサン、60ばかりかな、食事に行ってもまだ時間があまる、小さな車の中での時間潰し、手持ちぶさたを見かねて私の文章”幻の古戦場”を差し上げた。暫くして再び通りかかると、「面白かった、実は私は歴史ものが大好きで、小説から歴史書までずいぶん読んだ」と話しかけられた。
彼は上深川の生まれで、高校中退で広島で解体屋に就職、現在は自分で営業している。近頃は仕事が少なくてねと、その業界の話しをしてくれた。こちらも異業種の内輪話は大好きで興味深く聞かせて貰ったね。
私の文章に興味を持たれたのならと手持ちの”愛国心を考える”、”こんな処で、こんな話しを聞こうとは”、”こがーなお客さんがおるんじゃけー”を追加で差し上げた。
ところが私も忙しい81歳の現役、立ち話を続けるわけにも行かず、やりかけの仕事を済ませて再び通りかかったら、”こんな話し”のアームストロング砲は気が付かなかった、あれだけ歴史書を読んだのにと悔しがる、おまけにマスコミの愛国心の解説は納得のゆかなかったが、牛の集団行動から愛国心は家族愛の延長でなくては本当の愛国心ではないの説明で長い間の疑問がとけた、信栄巧社の社長は友達で何度も手伝ったが、その内で今日は最高の収穫だった、来て良かった、日本には私を納得させる人間はいないと思っていたのに、こんな処にいた!。
聞いてる私が驚く程の感激、私の文章でも人に感銘を与えるのかと、その事が衝撃でした。
コンピューターが出来ますかと聞くと、私は出来ないが家内は出来るとの答え、それならホームページで見て下さい、私の文章も掲載してますから、それで読んで下さいと、お願いしたのです。
また来る、是非、また来たいと言って帰られた彼、また人脈が増えた?のかな。
自然というフィルターを通した考え方が説得力を持つのかも知れませんね。
今日は「こんな処に、こんな人がいた!!」と喜んでくれた人がいた、その報告をしました。
2012.9.19 見浦哲弥
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